最近のママは夜になると、色々な音楽をPCでダウンロードして、聴いています。音楽を聴いていると、色々なことを思い出したりします。
楽しいことも、悲しいことも。おかしくて笑いそうになったり、切なくて涙が出そうになったり・・・
私が今まで生きてきて、一番幸せだった思い出。それは、やっぱりダントツで、レイと出逢えたことです。写真は、レイが生まれたばかりの頃の写真です。
レイが生まれる以前に、私は子供が欲しくて病院に行ったことがあるのですが、妊娠は難しく、例え妊娠したとしても不育症(子供がお腹の中で育たない)の可能性が非常に強く、私の身体に大きな負担がかかる可能性があるため、不妊治療はあきらめるように医師から言われ、子供を生むことはあきらめていました。しかし、あきらめがつくまでには、時間もかかり、数件の産婦人科を回ったこともありました。答えはいつも同じでした。
パパはいつも、「気にしないで、二人で仲良く暮らしていこうよ」と言ってくれました。
私は子供ができない辛さを人に話すことができませんでした。私が苦しんでいることを言えば、それを聞いた人に気を使わせてしまったり、身近な人には私の辛さを共有させる結果にもなるので、言えなかったのです。だから、平気な顔をしている私は、結構心をえぐるような言葉を言われたこともありました。相手は悪気はなかったり、心配して言っている言葉でも、尖った氷を心の一番柔らかいところに突き刺されるような気持ちでした。
パパの優しさが、その氷を溶かしてくれたように思います。
そんな私に奇跡がおきました。産婦人科の先生もびっくり!!しかし、不育症の危険があると言われていたので、心配は尽きることがありませんでした。私の身体は、レイのために変化し、レイはすごい生命力で、私の中でなんの問題もなく、育ってくれました。私には最後の奇跡だと思っていたので、レイが私の中に芽生えてくれた嬉しさと同時に、本当に生まれてきてくれるまで、心の休まる日はありませんでした。
レイをこの手に抱いた時。あまりの感激で、その時の私の心を表す言葉を見つけることができません。
レイと過ごす毎日は、本当に幸せで、この世にこんな幸せがあったのかと思うほどです。そんな時、子供をあきらていた頃の自分が、切なくて、ちょっとだけ愛おしくなることがあります。
“MIMI・・・辛かったけど、結構頑張って偉かったよね、でも未来に幸せが待ってるよ、早くここまでおいで~~”って、あの頃の私に伝えてあげたくなることがあるんです。
パパに今まで生きてきて、一番幸せだったことはなに?と聞いたら、「レイが生まれた時」と即答。でも、もう一つ同じくらい幸せで、涙が出そうになることがあるんだそうですが、それは秘密にしておきます(笑