足音

いつも側にいてくれたRoco。

いつかくる別れのその時。今日はその時の足音が聞こえるような1日でした。

今日の朝、「Rocoの様子が変だから、病院に連れて行くよ」と言うパパの声で、目覚めました。

Rocoが動けない状態になっていました。

数日前からちょっと元気がなかったのですが、ご飯も食べているし、やっぱり引っ越しでストレスがあるのかな?くらいに軽い気持ちでいました。でも、目の前にいるRocoは、普通の様子ではありません。何かとても大変なことが起きているように思いました。

パパがRocoを抱え、病院に行きました。ママとレイも一緒に。

Rocoは入院検査をすることになりました。帰宅後、しばらくして、先生から連絡があり、Rocoの脾臓から多量の出血があり、緊急に手術をしないと、今日明日中には、命が危ないと言われました。しかし、既に多量の出血があり、体力が落ちていること、そして高齢であることから、手術にもかなりのリスクがあることも告げられました。

パパとママは、迷わず手術をしてもらうことにしました。Rocoは高齢のわりにとても元気でした。きっと手術に耐えてくれると信じました。また、長年お世話になっている先生が、可能性のとても低い手術を薦める方ではないことを、良くわかっていたからです。

手術は無事成功し、麻酔から覚めたRocoは、手術が終わったばかりなのに、朝よりずっと元気になっていました。

しかし摘出された脾臓には、たくさんの腫瘍ができていました。そして、肝臓にも病変があるとのことでした。組織検査の結果が出るまでは、断定できませんが、脾臓を見た時に、これは悪性の可能性が高いなと思いました。最悪の場合、“血管肉腫”ではないかなと思っています。

Rocoの脾臓を見た時に、本当にいつかのはずだった別れのその時が、足音をたてて近づいているのを感じました。

先生が、「手術の合併症がなければ、年明けには、お家に帰れますからね」と言ってくださいました。そして、病院の診療時間も過ぎ、先生もお疲れになっているでしょうに、「もう一度会って行きませんか?」と言ってくださって、説明の後、また面会させてくれました。

Rocoはママの気持ちにすごく敏感で、泣いたりしたらRocoが心配すると思って、ずっと我慢していましたが、Rocoが上目遣いにママを見た時、どうしても溢れる涙を止めることができませんでした。Rocoが心配して、動こうとしたので、これ以上側にいたら、Rocoに負担をかけてしまうと思い、少し離れたところでRocoを見ていましたが、Rocoもじ~~っとママを見ていました。

パパが病院から出る時に、ママの肩にそっと手を置いて、「頑張ろうね」って言ってくれました。我慢していた涙が、もうどうしようもないくらい流れ落ちました。

年が明けて、元気になって帰っておいでRoco。

そして、短いかもしれないけど、一緒に過ごせる時間を、大切にしようね。

本当に、いつもいつもママの側にいてくれたRoco。今度はママが側にいてあげる番だね。

ずっとずっと一緒にいようねRoco。