Rocoが教えてくれたこと

Photo

手術を終え、元気になって、日光浴をしている、生前のRocoです。Rocoはゴールデンの中でも大きい方で、部屋の中ではとても存在感のある子でした。でも、部屋の中だけでなく、私達家族の心の中でも、とても大きい存在でした。

レイは、Roco亡き後、ママを一生懸命励ましてくれていました。ママはレイのことを思い、明るく振舞っていましたが、夜になるとママの手を引いて、寝室に行き、ママにお布団をかけ、ママをぎゅ~っと抱きしめ、背中を撫でてくれていました。昼間はママを笑わせようとして、とてもふざけて明るくしていました。ママは、レイが時折見せる悲しい顔を、とても心配していましたが、優しく元気の良いレイに、安心していたのかもしれません。

1週間後に、突然レイに心配な症状が出てしまいました。幸い、友人に専門家がいるので、個人的にアドバイスを受けることができました。通院や特別な治療が必要なほど重篤な症状ではありませんでしたが、しっかりと心のケアをしてあげることが必要とのことでした。友人のアドバイスは実に的確で、レイは劇的に元気になりました。

レイを子犬と触れさせる機会を設けたのですが、あんなに子犬が大好きだったレイが、子犬を見ることも、触れることもできなくなっていました。家にあるワンワンのぬいぐるみでさえ、触ろうとしませんでした。

Photo_2

心のケアを進めるうちに、レイはワンワンのぬいぐるみを抱くようになり、Rocoの名を呼ぶようになりました。Rocoの写真やビデオを見たがるようになりました。また、子犬とも一緒に、楽しく遊べるようになりました。

友人から、レイの心が安定し、子犬を受け入れた時点で、利点と欠点を踏まえ、注意事項の説明を聞いた上で、再度我が家に子犬を、家族として迎え入れることを薦められました。

パパとたくさん話し合いました。レイのこと、Rocoへの気持ち、そして新しく迎える子犬のこと。そして、パパとママは新しい子犬を、家族として迎え入れることを決断しました。パパとママには、子犬を家族として迎えるにあたり、本当にここに書ききれないほどの、様々な思いがあります。でも、パパとママは、レイと、心の中のRocoと、そして新しく家族になる子犬を、精一杯愛することが大切なのだと思っています。

昨日、新しい子犬を迎えることができました。名前はCoco(ココ)と名づけました。名づけ親はレイです。

レイはCocoにとても優しいです。

Photo_3

いつもCocoの側にいます。

Photo_4

Cocoが寂しくて鳴いていると、ゲージに入って、抱っこしてあげていました。

Photo_5

そして、Cocoが寝てしまうと、自分の大切にしているおもちゃを、Cocoが寂しがらないように、Cocoの側に置いてあげていました。

Rocoに対しては、甘えてべったりのレイでしたが、Cocoにはとても優しく接しています。

Rocoが旅立った直後、自分の幼い心の痛みを隠して、ママを励ましてくれたレイ。甘えるばかりではなく、Cocoを優しく思いやるレイ。

レイは大切な存在を愛し、大切にすることを、Rocoから教えてもらったのかもしれません。Rocoがレイを愛し、大切にしてくれたように。

レイは、朝と夜、今は亡きRocoのビデオを必ず見ます。夜はRocoの写真におやすみなさいをしてから、布団に入ります。

ママはレイがとても成長したように感じます。まだまだ、完全には悲しみを乗り越えられていないと思います。でも、いつかレイはきっと乗り越えて、もっともっと成長していくのだと思います。そして、その姿をRocoがいつも見守ってくれていると思っています。